カトリックの夫との付き合い方

国際結婚

はじめに

私は、アメリカ人の夫を持つ日本人です。

やはり夫の家族と関わると宗教的なイベントに出くわす機会はかなり多くなります。日曜日の教会や食事前のお祈りなど日常で見かける日本との違いはたくさんあって、こんな時はどうしたらいいんだと戸惑うことが何度もありました。ちなみに今もあります。

国際結婚をしたら必ずぶち当たる宗教の壁。今回は経験や失敗もしながら私がどう夫の宗教と付き合っているのかをお話しします。

もちろん宗教によっても乗り越え方は違うと思いますが、少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。

では、どうぞ。

「あなたの宗教は?」という直球な質問

私の夫の家族はカトリックです。特に両親は、信仰熱心で、毎週日曜日は必ず教会に足を運んでいます。

一方、私は「あなたの宗教は?」と聞かれたら答えられないような人間です。ちなみに夫の両親と初めて会った時の2つ目の質問がこれでした。「えっと・・・たぶん仏教?」みたいな答え方をした気がします。

↑ここは、夫が「日本人はあまり日常的に宗教なんて意識しないんだ。考え方が違うんだ。」みたいなフォローをしてくれたと記憶しています。

普段の生活で宗教を意識しない日本人には難しすぎる質問じゃないのかと思うのですが、あちらとしては「宗教は相手を知るために大切なこと」のようです。

「あなたの宗教は?」と聞かれた時の答え方

この質問は、外国人には必ずされると思っておいた方がいいです。また、聞かれたらどう答えるかまで用意しておくといいかなと思います。

あなたの宗教は?What is your religion?

私はこの宗教に属しているという意識はあまりありませんが、日本全体としては、仏教を意識する場面が多くあります。I don’t practice any religions. But Japanese culture has many aspects of buddhism.

こんな感じのフワッとした答えでいいので用意しておくのはいかがでしょうか。

よく使われる言葉「God Bless You」

これは、失敗談ではありませんが、夫の家族のグループチャットでは、この言葉が頻繁に出てくるので紹介します。「God bless you」は日本語に訳すと「神のご加護がありますように」。誰かの誕生日といった特別な時だけでなく、少し遠出をする時や、仕事や家族のことで何かあった時など、本当に日常的にこの「Bless」が登場します。

日本人の感覚にはない、とても宗教感の強い言葉なので少し構えてしまいますが、異文化を感じられて、興味深いですね。

ご飯を食べる前のお祈り

よく、海外の映画やドラマでみるご飯を食べる前にお祈りをするシーン。

あれって、ほんまにやってはるんやなあっていうのを夫の家族と初めてご飯を食べた時に知りました。

声に出してお祈りをするのはたいていお義父さん。その周りで他の家族のメンバーはじっと目をつぶったり、指をテーブルの上でクロスさせてお祈りのポーズをしていたり、なんせじっとしてそれを聞いている。最後に胸の辺りで小さく十字を描きお祈り終了。

わあ、毎回これをするんは大変や。と他人事に思う私。毎回やっているわけではないみたいです。みんなで集まって食べる時だけで、省略バージョンなんかもあります。

これ、待っている間どうしたらいいんやろって毎回思ってしまうんですが、とりあえず私はお祈りが終わるまでぼーっとそれを聞いて、お祈りが終わったら小声で「いただきます」って言って食べるようにしています。

そうすると、ちょっと日本語を知っている夫のお兄さんも「いただきます」っていってくれるんですよね。これがちょっとうれしい。

日曜日の教会

夫が実家に帰る時は、わたしも教会によくついていきます。

日本の法事と違って、立ったり、座ったり、膝をついて祈ったり、讃美歌を歌ったり、寄付のお金を渡したり、パンをもらいに行ったり*、やることが多い。(そもそも法事と比べるなとツッコまれそうなんですが。)

*このパンをもらいにいくというのは、大切な儀式の一つで、このパンとはイエスの肉、ワインは血を表しているみたいです。

自分は、どこまでやればいいんだろうかと毎回思うのですが、(そもそもついていくなよと思われるかもしれませんが、キリストは異教徒も受け入れる寛容な宗教だからいいことにして、)最低限同じようなアクションをするようにはしています。(パンはもらいにいきませんが。)

讃美歌は、大人も子供もみんなが知っていて、一斉に歌い出すところは、何回行っても感動しますね。

さいごに 夫と家族の信仰心の温度差

こんな感じで、食事前にお祈りをしたりと、日常のなかに宗教的なイベントがたくさん登場するので、夫の家族は確かに真面目なクリスチャンなんだと思います。

一方、夫はそれほどでもありません。夫は、日本には3年ほど住んでいましたが、一度も教会に足を運んだことはありませんでした。二人で食べる時はお祈りもしません。

実家に帰った時だけ、教会に行く。というより、親に言われて仕方なく行っているようにも見えます。私が実家に帰った時だけ仏壇に手を合わせるみたいな感覚かもしれないですね。

世代によって温度差があるようです。

それでも時たまに寝る前にお祈りをすることがあったり、飛行機に乗る時とかは毎回胸の前で十字架を描いたりしてて(←毎回、死ぬかもしれへんと思って飛行機に乗っているらしいです。)、ちょこちょこクリスチャンが出てるシーンがあります。

学校では、授業で聖書を読んだりしたそうで、私が質問するとめっちゃ真面目に答えてくれます。反対に仏教について聞かれても全く答えられないので、毎回不思議がられます。

ということで今回は宗教についてお話しをさせていただきました。宗教との向き合い方は人それぞれですが、お互いに気を遣うところは気を遣いながら乗り越えていければいいなと思います。

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