なぜ言語学習はむずかしいのか
簡単に自己紹介
アメリカ人の夫と国際結婚をして3年になる日本人です。
もともと英語は好きでしたが、話す練習などしたことがなく、英語圏に行ったこともありませんでした。出会った当時は、まともに言いたいことも言えませんでしたが、今では英語で夫と口ゲンカができるように。
・Toeicの点数
大学生(夫と出会う前)500点代 → 社会人(結婚後)800点代
言語を学んでよかったって思える瞬間っていつも実践的なシーンばかりな気がしませんか。
日本語がわからない相手と話していて、相手が言いたいことが「わかった!」っていうときや、自分が言いたいことが「相手に伝わった!」っていうとき。外国の映画をみてその人が言ったことが「聞き取れた!」っていう時もうれしいですよね。
しかし、この「わかった!」「伝わった!」「聞き取れた!」までの段階にいくまでの道のりが長すぎると思いませんか。
私は、今まで英語意外にフランス語(大学で選んだ第二言語)とタイ語(これも大学)に手を出し、韓国語、トルコ語に手を出しかけて辞めてしまいました。
頭の中で自分がその言語を使って現地の人と会話するシーンを思い描き、「わっ!めっちゃかっこいいやん。よっしゃやろう」と意気込んでは、その領域に達するまでの険しく長い道のりの途中で諦めていました。
なぜ言語学習はこんなにむずかしいんでしょうか。
なくても生きていけてしまう
これがまず1番の理由だと思います。私の場合、タイ語なんて動機が不純ですよね。大好きな人がいてその人と話したい、理解したいと思って必死で言語を学習する人なんかと比べると「必死度」が全然違います。
「なんとなく話せたらかっこいいから」というふわっとした理由だけでは、なかなか言語学習の長い道のりを突破するのはむずかしいです。
その国に長く住むとか、その国の人と一緒になるとか、そういった「その言語ができないと生きていけない」ような状況でないというのが一つ理由に挙げられると思います。
ふわっと覚えただけじゃ使えない
もう一つ感じたのは、他の勉強とくらべて覚えきらないといけないということ。言語以外の勉強、例えば簿記やFPなどは、概要を把握すればいい。なんとなくその概要さえ覚えていたら、日常でも使えたりする。FPを勉強したら確定申告の時に出てくる言葉の意味がわかるという具合に。
一方で、言語はその単語そのものの「発音」や「意味」を覚え切らないと使い物にならない。これが結構大変。うろ覚えでは、いざ相手がその単語を使ったとしてもピンとこなかったり、通じなかったりしてしまう。
私の場合、夫(アメリカ人🇺🇸、英語喋る人)と話していて知らない単語がでたら、もちろんすぐに意味を聞きますが、すぐに覚えられないからまた同じ単語の意味を聞いてしまう。
定着にいつも時間がかかってしまいます。
何回も何回もその単語が使われるシーンに出会ってやっと記憶に残ります。そしてやっと自分でも使えるようになります。この道のりは本当に長い。
ということで、言語学習の難しさは、「なくても生きていけてしまう」というのと、「覚え切らないと使えない」というところにあるのではないでしょうか。
言語学習を成功させるには
では、どうしたら言語学習を成功させることができるのでしょうか。
ここでいう成功とは、それぞれが持つ語学力の目標を達成させることを指します。
私は、先ほど挙げたこの「なくても生きていけてしまう」ということと、「覚え切らないと使えない」という2点を突破することが不可欠なんじゃないかと思います。
「なくても生きていけてしまえる」を突破するには
これは、日本語を話す人達とだけで生活している人にとっては難しいです。では、どうすればいいのでしょうか。
ここで大切なのが環境を変えることです。
環境を変えるというのは、住む場所を変えたり、関わる人を変えたりするということです。海外に住んでその言語しか使えない環境に身を置いてみたり、外国人の友達や恋人を作ってみたりするといったイメージです。
この環境はガラッと変えた方が効果は大きいです。
ただ、そんなすぐに海外に引っ越すなんてむりという人や、外国人の友達や恋人なんて作れないと思う人もいるかもしれません。
日本にいても、外国人と関わろうと思えば方法はいくらでもあります。まずは勇気を持って、外国人に会いに行くところから始めてみてください。
外国人と会う方法
・言語交換アプリを使ってみる。(HelloTalkなど)
・外国人と交流できるパーティーに参加してみる。
・外国人がいるスポーツクラブなどに参加してみる。(Meetupというアプリがおすすめ)
・外国人がいそうなバーにいってみる。
・マッチングアプリで外国人と出会ってみる。
など・・・
まずは、いろんな方法を試してみて「日本語しか使わない環境」から「学習言語を使う環境」を作りましょう。
新しい人と会うのは、気も使うし、疲れてしまうのはわかります。外国語しか使えない環境ならなおさらです。しかし、ここを乗り越えたら目標の語学力にグッと近づくと思いますので、挑戦してみてください。
「覚え切らないと使えない」を突破するには
これを乗り越える方法は、「何度も何度も使ってみる」。これに限ります。
ふわっと覚えたことは実際に使うことができなかったり、会話などで出てきてもピンときません。泳ぎ方を教えてもらっても、実際に練習してみないと泳ぎ方はマスターできないのと同じですね。語学学習は、スポーツと同じように何度も何度も練習することが大切です。
ただこればっかりは1人で学習していても、なかなか使う機会を作るのは難しいです。やはり、話し相手を見つけることが一番いいと思います。
いろんな人と関わるのでもいいですし、1人と仲良くなるのでもいいので、とにかくアウトプットができる相手を見つけましょう。そして、「何度も何度も使ってみる」こと。
友達を作るのが難しい場合は、先生を雇ってみるのも一つの方法だと思います。
まとめ
ということで、今回は、「なぜ言語学習は難しいのか」というお話しをしました。その理由は大きく2つ。「なくても生きていけてしまえる」から、そして「覚え切らないと使えない」から。
では、どうしたら言語学習はうまくいくのか。それは、先ほどの理由である「なくても生きてしまえる」そして「覚え切らないと使えない」という壁2つを乗り越えること。そのためには、「環境を変える」、「何度も何度も使ってみる」この2つが大切です。
ということで、今言語を学習されている方は、少し今の学習状況を見直してみてください。
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