その大きさや臭いが特徴的なこのお花。日本人なら名前を聞いたらすぐわかると思います。(ポケモンの影響が強いかもしれませんね。)今回は、このラフレシアをこの目で見るべく、トレッキングツアーに参加したので、その経緯や行く時の注意点、必須アイテムなどをご紹介させていただきます。
ラフレシアのツアーに興味がある方、これから行く予定の方はぜひ読み進めてみてください。
ラフレシア(Rafflesia)とは
とても有名なこのお花ですが、実は人工的に繁殖させるのが難しいため、なかなか咲いているものをみることは難しいと言われています。そのため、見に行くにはこういったツアーに参加しなくてはいけません。(いつか植物園なんかで見られるようになるといいなと願うばかり。)
ラフレシアは、木の根に寄生して花を咲かせます。根や茎がなく、寄生した木の根のすぐ上に花があるというなんとも特徴的な見た目をしています。
ラフレシアのもう一つの特徴といえば腐ったお肉のような臭いですが、これは花粉を運んでくれるハエを誘き寄せるためだと言われています。ちなみに臭いが強いのは開花した初日だけだそう。ずっと臭いと言うわけではないようです。
そんな独特な咲き方と臭いを持つこのお花ですが、開花日数は3〜4日ほどとかなり少なく、東南アジアの限られた場所でしかみることができない貴重なお花です。
見れたらラッキー。咲いてたらラッキー。さらにその強烈な臭いを嗅げたらもっとラッキー。そんな幻のようなお花がラフレシアということです。そそられますね。

実は、マレーシアの10リンギットのお札には、ラフレシアの絵が描かれているのをご存じでしたか。私は、これでこの花がマレーシアで見られるかもしれないということを知りました。では、マレーシアのどこでこの花にお目にかかれるのでしょうか。少しお話ししましょう。
ラフレシアはどこでみられる?
東南アジアに広く生息するこのラフレシアは、スマトラ島やボルネオ島が有名です。マレーシア国内だと、コタキナバルで見ることができるようです。でも、全部遠いですよね。おそらくマレーシアに滞在する多くの人がクアラルンプール周辺にいると思います。ラフレシアのためにわざわざコナキナバルまで行くのはちょっと・・・遠いですよね。
ということで、私たちはクアラルンプールから車で約2時間のところにあるツアーに参加しました。(Gopengという町にあります。)私たちは、イポー(Ipoh)という町を観光するついでにこのラフレシアツアーに参加しました。ちなみにイポーからこのツアーの待ち合わせ場所までは車で約30分とすぐです。
マレーシア北部にあるこのイポー(Ipoh)という町は、ホワイトコーヒーや古い街並みが人気です。ラフレシアツアーに参加するなら、ぜひこちらもおすすめします。
ラフレシアツアー参加の流れ
このツアーは、Klookという予約サイトで予約しました。ちなみに以下がリンクです。
集合場所まで自力で行かなくてはいけない点だけ注意です。イポー市内からGrabで行くか、レンタカーを借りるかどちらになると思います。
前日に個別で待ち合わせ場所の再確認と、ラフレシアの開花状況を連絡してくださいました。このツアーは、毎日あるというわけではなく予約が入ったら現地の人がラフレシアが咲いている場所を探しに行ってくれるようです。やっぱりいつでも咲いているというわけではないので、本当に見られるかどうかは運次第です。
Touch’n Go を用意しておく
Ipohからこの待ち合わせ場所まで、高速道路を使って行かなくてはいけません。そこで必要なのが、このカード「Touch n’ Go」。電車に乗るときに使うSuicaのようなカードですが、高速道路の料金を払うときにも利用できます。車で行く方はこちらも用意しておきましょう。
ラフレシアツアー当日の体験談|ヒルに注意!
ここからは少し、私たちの思い出深いラフレシアツアーの体験談をお話ししたいと思います。
私たちが行った日の前日は、夕方ごろから強い雨が降っていました。山に登ることになるので、キャンセルにならないか心配していたのですが、連絡がなかったのでとりあえず集合場所に向かいました。着いて気がついたのですが、この日の参加者は私と夫の2人だけでした。私と夫、そして現地の案内人とガイドさんの4人でラフレシアを見るべく山へ向かいました。(おそらく個人ツアーとなると思います。)
道中、ガイドさんに言われたのが、昨日の雨でヒルがたくさんおるから気をつけてとのこと。ヒルなんて、そんな見たことないし、血を吸うナメクジみたいなやつくらいの知識しかなかったので、怯えていたんですがその心配をよそ目に、そのあと半端ない数のヒルに遭遇することとなりました・・泣
足元の滑りやすさと、ヒルの多さでもう早く帰りたいと思いながら登り続けること約1時間。ようやくお目当てのラフレシアを発見しました。
人間ってすごいですね。それまであんなに怯えていたのに、ラフレシアで一気にテンションがあがりました。個人ツアーだったので、思う存分ラフレシアを観察できましたし、ガイドさんの説明もたくさん聞くことができました。

そしてそこからまた約1時間、ヒルと滑りやすい足元と戦いながら下山し、ツアーは終了しました。何度かヒルに噛まれて発狂しそうになったことは今はいい思い出です。笑
ちなみにヒルに噛まれるとなかなか血が止まらないようで、本当に血だらけ、泥だらけでした。
ヒル(Leeches)に噛まれたら
ヒルがまだ肌にくっついている時は、振り払おうとせず、手で丸めるようにすると取れます。振り払おうとしてもくっついているので取れません。手で丸めることでネバネバがとれて、落ちやすくなります。ちなみに血を吸った後だと、自分でコロッと落ちるようです。その時は血でまるまると太ったヒルを見ることができます笑。(ちなみに私はこんな落ち着いた行動ができなかったので、ガイドさんに取ってもらいました・・・。)
噛まれた後、そのまま放置していてもなかなか血が止まらない場合があります。これはヒルの唾液が残っているため。トレッキング中はなかなか水などで洗えませんが、後で唾液を洗い流し、手で押さえるなどして血を止めましょう。
もう一つ、ヒルに噛まれても実は気づかないことがほとんどです。だから、気づいたら血だらけになっていたということが結構ありました。(夫はホテルに帰って背中が血だらけだと気づき、発狂寸前でした笑。)この場合、もうヒルはどこかに落ちていると思いますが、服が血で汚れてしまいます。トレッキング後に血がついていないか確認してから着替えるのがおすすめです。
ラフレシア・トレッキングツアーの必須アイテム
ということでこれまで話した内容からいくつかは想像がつくかもしれませんが、このツアーで私が絶対に用意した方がいいものをまとめましたので、こちらもご参考に。
ちなみにツアーを予約すると必要な持ち物のリストは送ってくださいますが、そこにはないものもこちらで紹介しています。
多めの水分
このツアー、結構歩きます。遠足の気分でなめていると後悔すると思いますので、しっかり準備していくことをおすすめします。ということでまずは、お水。
長い靴下・長袖・長ズボン・歩きやすい靴
先ほどのヒルの話にあるように、私がこのツアーで一番後悔したのが、靴下。ヒルは、雨上がりにたくさん出てくるので、晴れている日は特に問題はないと思いますが、天気なんて当日にしかわからないので、やっぱり準備しておきましょう。
短い靴下だとヒルが中に入ってしまうので、長めの靴下で足を守りましょう。そして、長袖長ズボンでいくのが無難です。
靴も、山に登ることを想定して選びましょう。
虫除けスプレー
山なので虫は避けられないですが、それでもやっぱりあったほうがマシだと思います。持っていない方は、現地のコンビニやWatsonなどで購入できます。
日焼け止め
このツアーは、午前と午後の部があり、私たちが参加した午前の部はあまり日差しは強くなく、さらに長袖長ズボンと完全に肌を隠していたので、日焼けしそうとはあまり感じませんでした。が、特に午後の部で参加する方、焼きたくない方は忘れずに。
着替え
ツアーの後、シャワールーム兼トイレで着替えることができます。結構歩くので、汗もかくので、着替えは絶対あった方がいいと思います。
いろいろ書きましたが、まとめるとこんな感じです。↓
必須アイテム一覧
・Touch n' Goカード(車で行く場合)
・水
・長い靴下
・長袖
・長ズボン
・歩きやすい靴
・虫除けスプレー
・日焼け止め
・着替え
ということで、ラフレシアを見に行くにあたっての、注意点や必須アイテムをご紹介しました。
結構歩かないと見ることができない幻のお花。行くにはそれなりの体力と覚悟が必要です。それでも、行けばきっとよかったと思うこと間違いなしかと思います。
ぜひ旅の参考にしてみてください。
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