移住や留学などでしばらく日本を離れる場合、ある程度の準備が必要となります。
後ほど詳しくお話ししますが、銀行口座の解約や開設、アパートの退去、税金関係など出国する前に終わらせておかないといけないことがあります。
ここでは、私がこのプチ移住に向けていつまでに何をしたのかまとめたリストを紹介します。今、何から始めていいのかわからない方はまず目を通してみてください。
このプチ移住計画を思い立ったのが出発から数えて5ヶ月前。そこから実際に動き出したのは、出発の3ヶ月前です。ちょっとギリギリだったので、もう少し余裕を持った方がいいかもしれません。では、それも含めてどうぞ。⏬
出発の4ヶ月前
①下調べ
出発4ヶ月前は、下調べを行いました。これが一番時間がかかった気がします。ご自身のケースとも照らし合わせながら調べる必要があるかどうかチェックしてみてください。
夫の在留カードについて
外国人の夫🇺🇸は、在留カードがないと日本に長期滞在ができません。ただ、この在留カード、1年以上日本を出国する場合、出国後1年経った時点で切れてしまいます。その対策ですが、再入国許可証をもらうことで1年間日本を出国しても在留カードは有効になるとのことでした。
申請については、出発3ヶ月前の「④夫の日本での手続きを済ませる〜再入国許可証〜」をご確認ください。
日本の銀行口座を解約しないといけないかどうか。
基本的に日本に住んでいない人(住民票がない人など)は、解約をしないといけません。特にネット銀行は厳しいようです。私の場合、楽天銀行を解約することになりました。
住民票を抜くかどうか。
住民票を抜くと、日本で受けられるサービス(銀行口座を持つことや積立NISAをすること)を受けられなくなります。一方で住民税や国民年金、国民健康保険を支払わなくてよくなります。私は、住民税を抜いて、海外へ行くことにしました。
ちなみに国民年金は住民票を抜いても納付を続けることができます。ここは、人によって意見が割れているなという印象です。海外転居届けを出す時に国民年金の任意加入をするかどうか聞かれるので、その時までに加入して支払いを続けるか、一旦抜けるか決めてください。
*住民税は、1月1日の時点で住民票がある年は支払わなくてはいけません。もし、1月1日以降に海外転出届を出してしまうと、その年は日本にいないのに住民税を払わなくてはいけなくなるので要注意です!できる限り12月中に出しましょう。
滞在する国の滞在可能期間を調べる。
私たちはなるべくビザなしで(短期で)いろんな国を回ろうと思っています。それぞれの国でどれくらい滞在できるのか調べながら1年間の予定を立てていきました。
私は、日本のパスポート、夫はアメリカのパスポートを持っているんですが、ベトナムは日本のパスポートだとビザなしでいけますが、アメリカだと観光でもビザが必要だったり、フィリピンの滞在可能期間がアメリカのパスポートの方が10日間長かったりといろいろややこしかったです。また別の機会でお話しします。
アパートをどうするか。
アパートは、海外滞在中も借り続けるか、退去するかに分かれます。借り続ける場合、家賃は支払い続けなければなりませんが、帰国時に帰る場所があるのは安心ですね。
ただ私たちは、家賃を浮かすため退去することにしました。普通の引越しと違って、家具や家電などは基本的に処分しなくてはいけません。そのため私たちは、最低限の荷物だけ残し、実家に送ることにしました。
電話番号は、持っておく?手放す?
電話番号は、日本に帰ってからまた再契約をするのが面倒なので(住民票がないとできないといったようなややこしいことになるみたいなので)持っておく方がいいかなと思います。海外でSMSを利用することもあるだろうし、私は楽天を利用しているんですが2GBまで追加料金なしで海外で使えるので(つながりにくいというデメリットもありますが)、現地でも引き続き利用します。
確定申告について
夫は、個人事業主なので、毎年2月〜3月の間に確定申告をしなくてはいけません。しかし、この時点でもう日本にいないため、確定申告をする場合は、税理士さんを雇うか、親族に頼む必要が出てきます。いろいろ迷って税務署に相談したところ、12月の段階でその年の売り上げが確定している場合は、出国前に準確定申告(期限外で確定申告を行うこと)で申告すれば大丈夫とのことでした。なので、私たちは、準確定申告をして、出国することに決めました。
この確定申告についても、いろんな人のいろんな意見があるかなと思うのですが、私は所轄の税務署さんに聞いて良かったなと思います。その方が早くて確実です。
ということで、出発の4ヶ月前はいろいろと下調べを進めて行きました。
出発の3ヶ月前
出発の3ヶ月前は、今のうちにできることを先にやっておくという感じで動くといいかなと思います。具体的に私たちがやったことを見ていきましょう。
②1年間のスケジュールを決める (1、2カ国目の航空券を買う)
どの国にどれくらい滞在するかといった大まかな予定を決めたのが出発の3ヶ月前でした。とりあえず最初に行く国(フィリピン)への航空券も買っておきました。
航空券について一つ気をつけないといけないのが、常に出国用のチケットを買っておかないといけないということ。いつ出国するかわからない人(帰りのチケットを持っていない人)を受け入れてくれる国はほとんどない(=入国できない!)と思っていた方がいいです。
例えばフィリピンに行く際は、次に行く国のマレーシアのチケットを買っておく。フィリピン入国時にそのマレーシア行きのチケットを見せる。マレーシアに入国する際は、次に行く国のシンガポール行きのチケットを見せる。と言った感じです。(ややこしい!)
当然、滞在可能期間内に出国する日程でチケットを買って、入国前にそれを見せるわけなんですが、私たちは、滞在期間の延長をしようと思っています。そのため、帰りの飛行機を取っていてもその飛行機には乗らないということになります。つまり、捨てチケットを買って入国して、またチケットを買い直す、または出国日を変更する必要が出てきます。
出国するためのチケットを買うまでは、いつ次の国に行くのか決められないので、スケジュールは大まかでOKかなと思います。ただ、在留可能期間のチェックと捨てチケットの入手だけはぬかりなく。
③現地で使うお金の準備
出国の4ヶ月前「2日本の銀行口座について」のところで基本的に日本の銀行口座は解約しなくてはいけないという話をしました。しかし、それだとやってられないので、海外にいても引き続き使える銀行口座を準備しておく必要があります。
有名なのが「ソニー銀行」で、出国前に口座開設すれば出国後も使えるようです。また手数料やその他サービスも優秀なようですが、私の場合は新しい口座を開設するのは面倒だったので、昔使っていた三井住友銀行の口座を利用することにしました。
自分が使っている口座が海外滞在中も使えるかは、一度確認しておいた方がいいです。私は、三井住友の支店に電話で確認しました。
もう一つ、新しくアカウントを作ったのが、Wiseという海外送金サービス。日本の銀行から海外の口座に送金する、または、現地通貨をおろす時などにも使えるようです。
もともと夫がこのWiseを使って私の口座に送金してくれていたので、私もこれを機に使ってみようと思いました。
④夫の日本での手続きを済ませる〜再入国許可証〜
在留カードは、1年以上日本を出国する場合、出国後1年経った時点で切れてしまいます。つまり申請し直す場合は1からのやり直しになってしまいます。しかし再入国許可証をもらうことで、出国1年が経っても入国することが可能になります。
この再入国許可証は、入管で申請することができます。オンラインでも申請可能です。私たちは直接窓口に行って申請しました。入管では、申請をしたその日に許可証をもらうことができます。待ち時間は、1時間といったところです。
ということで3ヶ月前は、現地での生活の下準備といったところです。続いて2ヶ月前。
出発の2ヶ月前
2ヶ月前からは本格的に出国に向けて動いていきました。では、具体的に見ていきましょう。
⑤アパートの退去日を連絡
アパート退去の連絡は、管理会社にもよるとは思いますが、基本的には1ヶ月前にはしておきます。その後、退去までの流れの連絡がくるので、それまでに片付けられるものは片付けておきます。(ここまできたら、もう本当に後戻りはできませんね・・・!)
⑥つみたてNISAの解約
銀行口座と同様に証券口座も解約をしなくてはいけませんでした。かなりもったいないですが仕方がありません。解約をする前に保有している商品を全て売却したり、書類を提出しなくてはいけないので、こちらも余裕を持って解約手続きをしましょう。
出発の1ヶ月前
いよいよ出発前最後の月です。面倒な手続きもありましたが、ここを乗り越えればいよいよ出国なのでがんばりましょう。
⑦ 準確定申告
本来の確定申告とは異なるため、私たちは、所轄の税務署で準確定申告を行いました。少しでも不安がある人は、直接行って聞いた方が安心できるのでおすすめです。税務署の予約は確定申告の時期になると空きがなくなってしまうこともあるので、こちらも早め早めに動きましょう。
⑧ 海外転出届を提出
こちらは近くの役所にて提出します。転出届提出時に国民健康保険の保険料(加入者のみ)と住民税が出国前までの日数分で計算されます。(こちらの支払いを済ませたら国内でやることは終わりです!)ちなみに私は、口座振替で支払っていたのですが、解約してしまったので納付書を送ってもらい後日払いました。
国民年金を継続する場合は、国内在住の保証人が必要なようです。
最後にマイナンバーカードについては、海外転出をしていても継続して持つことができるようです。再度申請が面倒な人は継続することをおすすめします。
⑨アパート退去
退去後も書類等のやり取りが必要になることがあるため、親戚が友人等に受け取りをお願いできるようにしておきましょう。
⑩出国
ということで、全ての手続きを終わらせたら、いよいよ出国です!
やることはたくさんありますが、余裕を持ってやれば大丈夫です。
各項目のさらに詳しい内容については投稿にて紹介していきますので、あわせてご確認ください。
以上、プチ移住計画のやることリストでした。