こちらの内容は、日本とアメリカのドラマや映画での薬物描写の違い、気付きについてです。薬物の利用を促進しようとするような内容とはなっていません。
日本と薬物について
日本は、他の国と比べても薬物の規制、処罰がかなり厳しい国だと言えます。2024年にはそれまでは罪に問われていなかった大麻の使用も、処罰の対象となりました。このことから、今後も薬物の規制や処罰は軽くなるどころかより厳しくなっていくだろうと考えられます。
そんな日本ですが、よくドラマなどでは薬物の描写が出てきたりします。ただ、薬物の描写は大抵いつも一緒。薬物がその人物の人生に大きな悪影響を及ぼします。
私は、薬物についてこれまでの人生で自発的に調べたことがなく、学校でやっている薬物乱用防止教室で警察の人の話を聞いたことしかありませんでした。そこでは薬物に一度手を染めたらどうなってしまうのか、恐怖心を煽るような動画とともに教わったと記憶しています。
その効果は絶大で、私自身薬物には絶対に関わらないでおこうと思わされましたし、これ以上知る必要もないと、自分の人生とは関係のない悪い人たちが使う物だという認識でした。
だから、ドラマで薬物描写が出た時も、何の違和感もなく見ることができていました。夫が釘を刺すまでは・・・笑。
日本の薬物描写の違和感
夫と見ていたあるドラマで、コカインを使って捕まった人が2年経っても禁断症状に悩まされ、叫んだり震えたりするといったシーンが出てきました。
私は、コカインについて何も知らないし、薬物の一つという認識でしかないので特に何も感じなかったのですが、夫いわく「2年も経ってこんな症状が出るのはおかしい!」とのこと。もちろん、ドラマなので誇張している部分もあるだろうが、ちょっと極端すぎるようです。
日本のドラマで薬物描写が出る時は、先ほども言いましたが、ある程度パターンは決まっています。薬物に手を染めた人は、そのあとずっと後悔するパターン、極悪人として描かれるパターン、捕まるか何かしらの罰が与えられるパターン。
とにかく薬物=ネガティブなものという印象を持たせるように描かれていることがほとんどです。
アメリカドラマの薬物描写
一方で、よく薬物描写が出てくるアメリカの映画やドラマではどうか。
私が少し前にハマった「This is us」というドラマを例に少しお話しさせていただきます。
食欲がない義理の父親に、奥さんがマリファナブラウニーを焼いて食べるというシーンがあります。マリファナにはリラックス効果と、食欲を促進する効果があり、その父親と奥さんはブラウニーを食べた後(食べているシーンはありません)、たわいもないことでケラケラと笑いながら話し、義理の父は食欲が戻ったせいで食べすぎたといいます。
他にも、海外の映画ではいろんなところで薬物の描写がでてきますが、日本のドラマと決定的に違うところは、必ずしも薬物が悪として描かれているわけではないということ。
先ほど紹介した「This is us」のシーンでは、食欲のない義理の父親のために使われていますし、一つの演出として使われているような印象を受けます。
日本のドラマは、「薬物=悪」と描写するのに対し、アメリカでは一つの演出、シーンでしかないという違いがあります。
薬物に対する知識の違い
夫と出会うまでは、薬物は「恐ろしいもの」としか捉えていなかった私。触れてはいけないものと避けがちだったので、私の薬物に対する知識はあの学校でやった薬物乱用防止教室から何も増えていませんでした。しかもその記憶も曖昧で、大麻とコカインの違いもよくわかっていませんでした。
一方、夫はといえば名前を聞いただけでどんな薬物なのか、どんな効果があるのか、どうやって摂取するのかなどよく知っています。映画やドラマだけでなく歌詞にも薬物が出てくるので、日常的に耳にする機会が多いようです。
また、マリファナは中学生や高校生がみんな通る道だということも教えてくれました。これは私にはかなり衝撃的でしたが。
最近では、一緒に映画をみていて薬物の描写があるといつも夫が説明してくれます。(私はすぐに名前とか忘れてしまうんですが。笑)
だからどうだというわけではありませんが、こういった違いがあることに気づいただけでもおもしろいですよね。
おわりに
私は、基本的には何事においても知らないより知っている方がいいと思っています。
今回は薬物の描写についての話をしましたが、それ以外でも自分が関心を持っていなかったことも立ち止まって考え直すことって大切だなと夫と出会って改めて思いました。海外のドラマや映画は、知っているだけで理解が深まるように、意外なところで気づきがあります。
今まで知らなかった、気にも留めていなかったことに新しい発見をくれるのが国際結婚の面白いところだなと改めて感じました。この話もそれだけのことです。
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